パラグアイに行こう・ブログ

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エンカルナシオン市はパラナ川に沿って出来た街です。エンカルナシオン市街地には元々高低差があり、下町商店街と上町商店街がありました。より賑わっていたのは下町の方で川岸にも近く高級感があったそうです。パラナ川はアマゾンに次ぐ南米大陸第二の大河であり、現在ではこの付近ではパラグアイとアルゼンチンとの国境となっていて対岸はアルゼンチン・ミシオネス州の州都ポサダスです。

この大河の非常に大きな水量を利用しようと、水力発電所が計画され、ここから2百キロ程上流のパラグアイとブラジルの国境では世界最大の発電量を誇るイタイプダムが建設されています。これによりブラジルのかなりの部分の電力が賄われています。アルゼンチンでも電力不足が深刻となり1973年にパラグアイ、アルゼンチンとの間で水力用ダム建設が合意され1978年より工事が開始されました。上流のイタイプダムの場合には数百年前に近く変動があり、段差が生じ支流のイグアス川には巨大な滝(イグアスの滝)が出来ています。この自然の高低差を利用して大きな出力が可能となっています。下流のこの辺りは平地であり大きな段差は無く傾斜も相当ゆるやかになっています。大きな出力を得るために堤防を高くする必要があり、人造湖となる上流側の水位を上げて行く必要があります。この為に両政府は時間を掛けて浸水する地域の生態系を調べ、自然への影響を最小限にする努力を行い、また土地を喪失する人達に対して補償を行って来ました。

この中で最後まで大きな問題として残っているのがここエンカルナシオン市の下町です。ヤシレタダム公団そしてパラグアイ政府は下町の住民に対して代替地、住宅を用意するなどして来ましたが多くの住民は納得せず、そのまま住んでいます。また交渉に応じて引っ越した人の跡地に別の人が住みつき結局は多くの住民が住んでいる状態が続いています。既に水位はかなり高くなり大雨が降りますと下町商店街地域でも頻繁に浸水するようになっています。ヤシレタダム公団では年明けにも更に水位を上げる計画で影響を受ける道路、橋などの架け替えを急いています。多くの住民は公団の提示した退去の条件に納得せず交渉は難航していますがタイムリミットは迫っています。





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下町の実際の様子を見ますとゴミが散乱し、商店の他無秩序に露天商が並び衛生上でも問題があるように見えます。立ち退きに際して補償で揉めており近い将来に浸水する事は誰もが分かっているので、建物の補修、ペンキの塗り替え等は必要最小限に留められており、状況は悪化しているように見えます。道路によっては「閉鎖」という場所もあり、しばしば浸水しているので道路の状態も悪く市街地として機能しているとは言えず、日に日にスラム化しているというのが実情のようです。交渉は難航しており、お役所仕事的に処理しようとする公団側と少しでも良い条件をと望む住民側との最終決着にはまだしばからくかかりそうですが、水位が上がるタイムリミットが迫っており住民の最終決断の日は迫っています。公的施設並びに大半の商業施設の移転は終了しており、多くの市街地が浸水する反面新市街地が出来より効率的な都市として再出発出来る利点はあります。海が無いパラグアイですが、大きな人造湖畔に在る都市としてすばらしい景観を有する都市として存在感を増すかも知れませんね。






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2011.12.25 08:49  | # [ 編集 ]













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